ビットコイン2.0とエンターテインメント

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勢いを増すCoinapult|Bitcoin価格をロック!暗号通貨の価格変動リスクを解決

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Coinapultがどちらかと言うとbitcoinの支流プロジェクトとして、存在感を増している。Coinapultがサービスとして持つ機能は、トップ画のメッセージに集約されている。

Buy, sell, send, and receive bitcoin.
Simple guaranteed pricing.
Any volume, worldwide.
Identification optional.

つまり、

  • Bitcoinを買う、売る、送る、受け取る
  • シンプルで保証された価格
  • 世界中で、どんだけ多くても(OK)
  • 身分証明書はオプションで

 Coinapultの仕組みによる最大の意義、それは価格変動のボラティリティを価格ロックで担保することができ、通貨としての安全性に寄与していること。


例えば若干似たような領域で戦っているCoincheck。彼らのサービスは、ユーザーがECサイトにおける購入代金の支払いをBitcoinで行うときの店舗に対する価格上下リスク(ボラティリティ)を担保している。この担保を、もう何にでも応用できちゃうよ、ということかな。

決済時点の価格で支払うよというよりも、BTC価格自体を固定(Lock)して使うことができるということで、支払いサイドも受け取りサイドも両方に対して、Fiat通貨利用と似たような特徴を実現できるようになる。

 

Fiat通貨とCrypto通貨のボラティリティや、双方間のその他のギャップは常に暗号通貨の使いやすさを考えた時に議論に上がる大きな課題だった。この課題を解決するためのアプローチとしてのインパクトが大きい。

 

このCoinapultは提携と統合を経て、またアメリカ進出という大きなターニングポイントも迎えている。これまでどういう経緯を経て、そしてこのサービスの特徴を活かしながら、どこに向かっていくのだろう。

 

Coinapultのこれまでの経緯

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2011年からbitcoin関連技術の開発を始めたcoinapultは、2015年に金融ライセンスを持つCrypto Capital社と統合。bitcoinに最適化した金融サービスをパナマにて開発している。

 

企業との提携・統合

以前Factomとの提携も行われた。その後、前述のCrypto Capital社との統合を実施した。

これら提携にはどういう狙いがあったのかを見れば、それぞれの立場の違いを比較しながらサービスの意義を理解するのに役立つかもしれない。(この2社はそもそも何者だというところは、今回はざっくり理解できるレベルの紹介に留める。)

 

Factomはものすごく簡単にまとめると、あらゆる情報ブロックチェーン技術を用いて保証するサービスだ。例えば取引をしました。この処理を確かに行いましたということをブロックチェーンの特徴で有る、改変がされづらいことを非中央集権的に担保する。ちなみにOmni Layerを利用して作られている。

Crypto Capitalはほぼ端折って説明すると、国際的な金融ライセンスをもつ会社。

 

それぞれ提携・統合の目的を見てみよう。

 

Factomとの提携|双方の目的

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2015/3/11に提携リリース発表

 

この提携によって、CoinapultはFactomの技術によって価格のロックに透明性を持たせることが狙いのようだ。逆にFactomは2015年のはじめから行われたクラウドセールの価格をロックして、クラウドセールによる資金調達の結果を担保する狙いのようだ。

 

Factomのサービスにより、Coinapultの取引にパブリッシングと監査機能を付与する。更にそれが、リアルタイムに近い形で常にメンテナンスされ続けていくになるので最善と判断したのだろう。

 

Factomの狙いは、クラウドセールの資金調達の担保と、Factomのコインの価値の変動リスクを緩和する機能がアナウンスされている。ただ、私としてはBtoBの事業拡大におけるCoinapultのビジョンとの親和性もあるな。

 

ただまあとにかく、FactomファウンダーのPeter Kirby氏はBitcoinによるクラウドセールにおける価格の変動をめちゃくちゃ気にしていたみたい。

 

Crypto Capitalとの統合|双方の目的

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2015/5/21統合予定のリリース発表

2015/7/23統合完了報告のリリース

 

この統合はつまり、「Coinapultの持ついくらでも暗号通貨の価格をロックする仕組み」と、「Crypto Capitalの持つ金融ライセンスによって顧客数と信頼のある国際的な銀行からFiat通貨を直ぐに送金してもらえる立場」を組み合わせることと見ることができる。Ctypto Capital社はモバイルに強く、デジタルイノベーションを起こす!と標榜している。

 

さて、ライセンスを持つCrypto Capital社との統合によって、Coinapultは独自にKYCドキュメントによる確認・管理を行う必要がなくなった。更に、Fiat口座とCrypto口座の窓口銀行間のFiat取引がスムーズになる。加えて、CoinapultのAPIを利用してサービスを作るサードパーティに対してもこの恩恵が得られるということになる。

 

(統合が完了したので、堂々とU.S.A.に進出していくのであった。)

(\おめでとうCoinapultチーム!/)

 

Coinapultのこれからの展望

基本的な取引機能に加えて、ライセンスによるFiatとのIN/OUTのスムーズさという強みを得たCoinapult。そして「確かにLock(TM)処理が行われた」という情報の透明性を担保する提携でサービスの透明性を担保することも意識している。

 

今夏にモバイル・フレンドリーなウォレットも発表しているCoinapultは、Crypto通貨とFiat通貨の差を埋めることで、B2BにおいてもB2Cにおいてパフォーマンスを発揮していく1つの強いビジネスの流れを作っている。

 

実際にライセンスを得たことにより、彼らが提携開発のプロダクトローンチを発表したMyceliumとの共同開発ウォレットは、モバイルから直接USD口座と暗号通貨口座を操作できる。こういうところに今後もますますインパクトがでてくるはず。一時期話題になっていたBitcoin ATMとの連携も視野に入っているみたい。ライセンスをもつAPIは強いな。

 

Fiat通貨とCrypto通貨のボラティリティや、双方間のその他のギャップは常に暗号通貨の使いやすさを考えた時に議論に上がるわかりやすい問題点だった。未だわからないことを以下にまとめるが、今後この動きがFiat経済にどう食い込んで行くのかを要チェック。

 

分からないこと。どなたか解説か情報ソースをください

どこに情報があるのかが分からず、基本的なビジネスデザインの以下の情報がわかりません。どなたかご存知のかた、情報をいただけないでしょうか。

ご連絡お待ちしております!m(__)m

 

  • 何を担保に価格をLockして居るの?
  • Coinapultは価格変動リスクをどうやって打ち消すことができるの?
  • リスクを加味したうえで、Coinapultに利益はどうやって出るの?

 

 

参考:

公式サイトCoinapult

 

Factomとの提携リリース

Coinapult and Factom Announce Collaboration — Medium

 

 Crypto Capitalとの提携リリース

medium.com

FUSION: complete! Bitcoin and Banking worlds successfully merged, and more updates — Medium

 

Mobileウォレットの提携開発とローンチリリース:

Coinapult and Mycelium Release USD-Locked Bitcoin Wallet — Medium